土地の価格について

一体土地の価格はどうやって算出されるのかの疑問にお答えして4つの調べ方を載せます。

土地の価格は一般的に、標準画地(60坪程度の正形で間口と奥行きが1:1.5程度のもの)により計算されています。

この条件から外れるほど価格は下がりますし、6m幅員の道路の角地の場合は8~10%程度割り増しして評価されます。

1.固定資産税評価額より調べる

固定資産評価額は市町村長によって決めれる毎年1月1日時点の土地の評価額で、公示地価の7割を目途とする価格で定められています。

評価換えも3年に一度で正確に土地の価格に反映しているといえませんが、参考になる価格です。

2.路線価より調べる

路線価は毎年8月に国税庁から発表され、前面道路によって標準的な宅地1m2当たりでの土地価格を表しています。単に「路線価」と言った場合、相続税路線価を指すことが多く、土地評価額を相続税や贈与税の基となっています。

路線価は鑑定価格を0.8倍したものと言われていますが、昨今の状況では路線価での取引もめずらしくありません。

詳しくは 国税庁(路線価図書閲覧)HPへ

3.公示価格より調べる

公示価格は毎年3月末に国土交通省から発表される1月1日現在の標準地点の価格です。
地点数が少ないのですが、相対的に条件の近い地点を参考にすることができます。

詳しくは 国土交通省(土地総合情報ライブラリー)HPへ

4.基準地価(都道府県調査)より調べる

国土交通省の公示価格を受けて、都道府県が地価調査を行い、毎年9月に発表する7月1日現在の基準地点の価格です。地点数も多く、基準地点の詳しいデータも記載されていますので、前面道路の幅員や方角、間口の接道長さ、形状、用途などを参考にできます。

詳しくは 国土交通省(土地総合情報ライブラリー)HPへ

建物の価格について

建物の価格は一般的にまず築年数で判断されます。住宅用途の4LDKで35~40坪程度が標準とされますので、それよりも大きくても小さくても減価されます。また駐車場も2台が標準です。特殊な建て方をされた建物も需要から見て減価対象になる場合もあります。

商品としての価値を、規模や構造、維持管理の仕方から大きく価格に反映されることになります。

「公益財団法人不動産流通近代化センター」というところに、家の価格査定マニュアルというものがありますが、築10年経った建物の評価ポイントは見事に「0」となっています。 

詳しくは「公益財団法人不動産流通近代化センター」HPへ

10年超えると一定のラインとされて一気に価格が落ちますが、査定の仕方で価格は違ってくるのが現状でしょう。

建物の価格=現在の建物標準単価×坪数×現価率×修正率(0.6~1.2程度)

建物の現価率表(参考資料)